「言葉の暴力」で1ゲームを落とした激高セリーナ。

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全米オープン女子シングルス決勝。この試合でセリーナは2セット目で自滅しましたが、セリーナが自滅しなくても大坂が勝った可能性は高かったでしょう。それぐらい1セット目の大坂のテニスは素晴らしかったです。下の動画は試合後のセリーナの記者会見です。

3度のペナルティ

自滅はセリーナを凌駕する大坂の切れのあるプレーから始まったかもしれませんが、最終的には感情的になったセリーナが主審との不必要な言い合いを止めることができなくなったことにあるでしょう。

この試合で主審はセリーナに対して3度のペナルティを課しました。そして3度目のペナルティは「言葉の暴力」が原因でした。言葉の暴力は verbal abuse といいます。

1つ目のペナルティ

テニスでは試合中に選手が会場内にいる選手のコーチからアドバイスを受けたりすることを認めていない。主審はセリーナが試合中にセリーナのコーチのほうを向いて何かしらのジェスチャーを交えながら意見交換をしたと判断し「警告」を与えた。

この判定は微妙でセリーナが主審への抗議で主張しているようにセリーナは本当にコーチと何も意見を交わしていなかったのかもしれない。セリーナはコート上からコーチの方を向いていてアイコンタクトもしているように見えて、それが警告につながった。些細なことでも疑われるようなことはしてはならない、ということだろう。

セリーナの発言で英語を学ぶ

この時のセリーナの抗議では以下のような発言があった。

I have never cheated in my life.

(私は人生で一度もずるはしていない。)

cheat は「ずるをする」という動詞で、日常会話でよく使われる。have never cheated は現在進行形で「(今まで)ずるをしたことがない」となる。never は「決して~ない」という強い否定を表す言葉。

You owe me an apology.

(あなたは私に謝るべきだ。)

owe は「(人に)借りがある」という意味の動詞。owe A B で「AにBの借りがある」となる。例えば、You owe me 1000 yen. なら「あなたは私に千円の借りがある」となる。

owe はお金と一緒に使われることが多い。

2つ目のペナルティ

警告を受けてから精神的な乱れもあったのか、セリーナは第2セット第5ゲームを大坂にブレークされるとラケットを地面にほぼ垂直に投げつけて叩き割った。

この行為で2つ目の警告を受けることになった。警告2つで1ゲームポイントを失うルールをセリーナは知っていたはずなので、このラケットを叩きつける行為はわざとだったのかもしれない。

大坂がサービスゲームの第2セット第6ゲームは1ゲームポイントをセリーナが失った状態でスタートして、大坂がキープした。

3つ目のペナルティ

第2セット第7ゲームをブレイクされたセリーナ。ここまでゲームカウントは4-3で大坂が1つリード。第2セット第8ゲームに入って大坂が1つ目のポイントを取った後、セリーナは主審に再び抗議し始める。

抗議している内容は1つ目のペナルティについてであり、セリーナは試合中にコーチからアドバイスを不正に受けたとみなされたことがよほど悔しかったのか、主審のことがまだ許せない様子。

感情的な抗議で我を失ったセリーナは、2つ目のペナルティで1ゲームポイントを自分から「奪った」主審を「泥棒」と言い放つ。冷静な対応につとめていた主審はセリーナの「言葉の暴力」を理由に第2セット第8ゲームをセリーナから没収。大坂は戦わずしてゲームカウント5-3、2ゲームアップとした。

セリーナの発言で英語を学ぶ

下記のコメントの前に、セリーナは「男子選手のほうが私が今やっていることよりもっとひどいことをしている。それなのに彼らはお咎めなし。私が女だからこんな仕打ちを受けるわけ?」と言っている。

because I’m a woman, you’re going to take this away from me?

(私が女だから私からこれ(1ゲーム)を奪おうというのですか。)

because は「~なので」。I’m は I am の省略形で「私は~だ」。woman は「女性」。you’re going to は「あなたは~しようとしている」で、これから先に起きることを表現する。

take は「取る」で this は「これ」。文脈から判断すると「これ」は没収となったゲームのこと。away from me は「私から離して」。take と一緒に使われることで、「私から切り離して奪い取る」という意味になっている。