関係代名詞は中学で習う文法の中でも難しいものの一つでしょう。関係代名詞は名詞を修飾するために使われます。この文法がわかると英語の実力は飛躍的に向上するといっても過言ではありません。
関係代名詞の文
例えば「私はパスタを食べた」を英語で言うと、I ate pasta. となります。
ここで難しいのは ate つまり eat の過去形ですが、「食べる」という動詞 eat の過去形は ate だと覚えればこの文を作れます。
では「私は母が昨日作ったパスタを食べた」はどうでしょうか。
基本は I ate pasta. なのですが、「母が昨日作った」という内容を入れなければならません。
「母が昨日作った」は英語で my mother made yesterday となります。
英語の基本とそれぞれの単語を知っていれば問題ありません。
英語の基本は「主語+動詞」、つまり主語のすぐ後には動詞が置かれます。
日本語では動詞は文末に置かれるわね。
ここで大切なのは「母が昨日作った」という情報は「どんなパスタ」なのかを説明している、ということです。
文法的には「パスタ」は名詞で「母が昨日作った」は文節です。
このようにある文節がある名詞を説明(修飾または形容とも表現可)するとき、関係代名詞を使います。
関係代名詞を使って作った文は以下の通り。
私は母が昨日作ったパスタを食べた。
↓
I ate pasta that my mother made yesterday.
関係代名詞そのものは上記の文中の that です。
関係代名詞は修飾される名詞(pasta)と名詞を修飾する文節(my mother made yesterday)をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たします。
日本語ではある文節がある名詞を説明するとき、その文節は説明する名詞の前に置かれます。一方、英語ではある文節がある名詞を説明するとき、その文節は説明する名詞の後に置かれます。
関係代名詞の種類
前述の英文中には関係代名詞の that が使われていますが、関係代名詞は that, which, who の三つを覚えておけば問題ありません。
先行詞(修飾する名詞)によってそれらを使い分けます。
- that はどんな先行詞にも使えます。
- which は先行詞が「もの」や「こと」のときに使います。
- who は先行詞が「人」のときに使います。
which や who は疑問詞としてなじみ深いですが、ここでは疑問詞としての which 「どちら」や who 「だれ」という意味はありません。
全くの別物として考える必要があります。