後置修飾とは
後置修飾とは「名詞を修飾する言葉を名詞の後ろに置く」ことです。
名詞を修飾する言葉とは、例えば形容詞のことです。
- hot:暑い
- yummy:おいしい
- long:長い
- quiet:しずかな
- fast:速い
など、挙げればきりがないくらいたくさんあります。
日本語は前置修飾
日本語では、名詞を修飾する言葉(修飾語句)は必ず前に置かれます。
- 私は赤い車がほしい。
- 朝からずっと庭で吠えている犬が少し大人しくなった。

アシスタント
青い下線が修飾語句、ピンクが修飾される名詞です。
後置修飾の反対なので、これを「前置修飾」とよぶこともあります。
英語の前置修飾
英語は前置修飾で名詞を説明する場合もあります。
それは次の場合です。
形容詞など、修飾する言葉が一つだけのとき
- hot day:暑い日
- yummy food:おいしい食べ物
- long rope:長いロープ
- quiet person:静かな人
- fast train:速い電車
- running boy:走っている男の子
- poached egg:ゆでられた卵(ポーチドエッグ、落とし卵)
英語の後置修飾
前述のように、
修飾語が一つの場合は
基本的に英語は「前置修飾」です。

せいと
something を形容詞一つで修飾する場合、前には置きません。注意しましょう。
しかし、修飾語句が増えると「後置修飾」に変わります。
英語の後置修飾でまずおさえておきたいのが以下の二つのパターンです。
- The person eating sushi is my father.
- The cake made by my mother yesterday is on a table.

アシスタント
青い下線が修飾語句、ピンクが修飾される名詞です。
上記の例はそれぞれ次のように訳します。
- すしを食べている人は父です。
- 昨日母によってつくられたケーキはテーブルの上にあります。
現在分詞を伴う後置修飾
現在分詞とは動詞に ing がついた形で、前述の例では eating がそれにあたります。
後置修飾で使われる現在分詞は「~している」と訳します。
過去分詞を伴う後置修飾
過去分詞とは動詞に ed がついた形(不規則動詞の場合はこの限りではない)で、前述の例では made がそれにあたります。
後置修飾で使われる過去分詞は「~される」や「~された」と訳します。
後置修飾の例
- The girl sitting near a tree is my younger sister.(木の近くで座っている女の子は妹です。)
- I like stories written by Soseki Natsume.(私は夏目漱石によって書かれた物語が好きです。)