テニスの試合中に審判が一方の選手に励ましの言葉をかけることは許されるのでしょうか。
全米オープンで負けそうになっていたニック・キリオスに対して主審が審判台から降りて「もし体調が悪いのなら医者をよべる」というような趣旨の話をしたそうです。
そして、さらに以下のようなことも付け加えました。
I want to help you.(力になりたい)
I have seen your matches.(あなたの試合は見たことがある)
This is not you.(こんなテニスは君じゃない)
スポーツで監督などが選手たちを鼓舞するための言葉がけのことを pep talk といいます。これは「ペップトーク」という日本語にもなっています。
主審がニックにかけた言葉は明らかに pep talk であり、審判のすることではありません。主審は用件を伝えてすぐに審判台に戻るべきでした。
ニック・キリオスはこのあと精神的に立ち直ったのか、逆転勝利を飾りました。
負けた対戦相手はゲーム後の記者会見で「主審はキリオスに pep talk をするべきではなかった」と語っています。
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