義務を表す言い方
must と have to は義務を表現するときに使われ、「~しなければならない」と訳します。
例えば「あなたは黒いくつをはかなければならない」と英語で言いたいとき、以下の二通りが考えられます。
- You must wear black shoes.
- You have to wear black shoes.
訳し方は同じですが、厳密にいうと両者の間には違いがあります。
must が意味するところ
must を使って「~しなければならない」と表現する場合、それは「私(その文を言っている人)がそのように要求しているから、その人はそのようにしなければならない」という意味になります。
つまり、must は個人的で特別な気持ちを相手に伝えるために使われます。
have to が意味するところ
一方で have to を使って「~しなければならない」と表現する場合、それは「ルールや規則などでそのように決められているから、その人はそのようにしなければならない」という意味になります。
つまり、have to は客観的で冷静な気持ちを相手に伝えるために使われます。
ですので、以下の英文はそれぞれ次のような意味をもっています。
- You must wear black shoes.(私がそう言っているのですから、あなたは黒いくつをはかなければなりません。)
- You have to wear black shoes.(そういうルールなのですから、あなたは黒いくつをはかなければなりません。)
まとめ
アシスタント
must を使うべきところで have to を使ったとしても(そしてその逆でも)言いたいことはわかります。初心者の方はあまり考えすぎないでくださいね。
上級者の方はこれからは意識して使い分けしてみましょう。