定冠詞:the
この世に一つだけ
「この世に一つしかないもの」の前に置くのが the 。これが the の基本的な考え方。みんなが「ああ、あれね」と認識できるものに the がつく。
例えば、月といえば夜になると見えるあの大きな白い星。あれはこの世に一つしかないから、the moon となる。太陽も同じ。あれはこの世で一つしかない。だから the sun となる。
月や太陽はこの世に一つしかないという意味ではわかりやすい。
特定するための the
では、I ate the apple.(私はりんごを食べた)の場合はどうか。apple(りんご)はこの世に無数に存在するが、the apple というときはある。
この the apple の意味するところは、私が食べたりんごは一つに特定されているということ。一週間前に買った4つのりんごのうち3つ食べて、1つだけ残っていたあのりんごのことかもしれない。裏庭に植えたりんごの木に初めてなったあのりんごのことかもしれない。
どういうりんごかは I ate the apple. だけではわからないが、りんごを食べた「私」はそのりんごがどのりんごなのか認識できている。これが会話なら会話に参加している全ての人が「ああ、あのりんごのことね」と、そのりんごがどのりんごのことなのかわかっているはずだ。
ゴルフの全英オープン
ゴルフの全英オープンは The Open という。
これは、イギリスで行われるこのゴルフ大会こそが唯一無二のゴルフ大会であり、他のゴルフ大会とは一線を画さなければならない、ということを意味する。
この世に一つだけの正式な格式あるプロゴルフ大会、それが全英オープン。The Open の表記には主催者側のプライドが込められれている。
音楽のグループの名前は the がついたり、つかなかったりバラバラです。
不定冠詞:a, an
a と an は基本的に同じもの。数えられるもの(可算名詞)の前に置かれる。a と an の違いは、an は 後ろにくる名詞の最初の文字が母音(a, i, u, e, o)であるときに使われる。例えば、apple の最初の文字は a なので、an apple となる。
不特定なものを表す
a, an は「一つ」のという意味をもつと学校で習うが、それに加えて、a, an は不特定なものを表すと覚えておくとよい。
例えば、I ate an apple.(私はりんごを食べた)
これの意味するところは、私はりんごを一個食べた。特にどのりんごということではなく、とにかくりんごを食べた、ということを伝えるにすぎない。もしりんごを二個食べたなら、I ate two apples. となり、その二つのりんごは特定されているわけではない。
もし「私はある特定の二つのりんごを食べた」と伝えたい場合、I ate the two apples. と表現する。
無冠詞
その場所に行ってすることが決まっている場合、冠詞をつけないというルールが英語にはある。go to school の場合、学校には「勉強」のために行く。
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