従属接続詞
though と although と even though は従属節の文頭で使われる接続詞ですので「従属接続詞」とよばれます。
英語では「従属接続詞」のことを subordinating conjunction といいます。
訳し方
- though: ~だけれども
- although: ~だけれども
- even though: (たとえ)~(なだけ)だけれども

even は though を強調するために使われていて、「たとえ」や「~なだけ」という言葉を使って訳すとうまくいくことが多いですが、訳さなくても問題ありません。
I am going to Japan though I can’t speak Japanese.
私は日本語を話せないけれども日本に行くつもりです。
I eat sushi with wasabi although I don’t like it.
私はわさびが好きじゃないけれどもわさび入りの寿司を食べます。
He is a successful businessman even though he completed only junior high school.
彼は中学を出ただけだけれども、成功したビジネスマンだ。
使い方
- 話し言葉では though が多く使われます。
- though は論文などにはあまり使われないようです。
- although のほうが though よりフォーマルな感じがあります。
句読点
though などの従属接続詞が文頭のときは文の途中でコンマを打ちますが、従属接続詞が文中のときはコンマは要りません。
以下の文は同じ意味です。
- Though the teacher is strict, I like how he teaches us.(従属接続詞が文頭、コンマあり)
- I like how the teacher teaches us though he is strict.(従属接続詞が文中、コンマなし)
(先生は厳しいけど、私は先生の教え方は好きだ。)
始まりは though
歴史的にみると although は though から派生した言葉なようです。
昔 though を強調して言いたいとき、
all を though の前に置いて all though と表現していました。
それが14世紀ごろに縮まって一つの単語になり although と綴るようになりました。

though と although
接続詞として
though は接続詞として使われる場合、although と置き換えが可能です。
以下の二つの文は同じ意味です。
- Though the car is expensive, I am going to buy it.
- Although the car is expensive, I am going to buy it.
(その車は高いけど、私は買います。)

「although は文頭にくるけど、though は文頭にこない」と誰かに聞いた覚えがあるのですが。
そんなことはありません。though を文の始めに置いても問題ありません。
副詞として
though は副詞として使われる場合、although と置き換えは不可能です。
I am going to buy the car. It is expensive, though.
(私はその車を買います。高いけどね。)
even though
though を強調する言い方で even though という表現があります。
日本語では「たとえ~でも」と訳します。
even though は even if と言っても同じです。
以下の二つの文は同じ意味です。
- I am going to buy the car, even though it is expensive.
- I am going to buy the car, even if it is expensive.
(たとえ高くても、私はその車を買います。)