土に直接埋めるか否か
両方とも墓の意味で使われますが、決定的な違いは grave は土に直接埋める墓であることに対して tomb は土に直接埋めないということです。
grave
例えば土葬であれば棺を、火葬であれば骨壺を、地面に掘った穴に埋めた墓が grave になります。地面の上に石碑があっても構いません。遺体が入った棺または骨が入った骨壺が直接砂をかけられて地中に埋められているならば、その墓は grave です。
西洋の墓はこの形がほとんどだと思います。
tomb
一方で、日本では火葬後に故人の骨が墓に納骨されますが、その際に骨壺は地中または地上の納骨室に置かれます。このように石材などで人工的に作られたスペースに棺や骨壺を置くタイプの墓を tomb とよびます。
tomb の他の例としてはエジプトのピラミッド、インドのタージマハル、カンボジアのアンコールワットなどが挙げられます。この際の tomb はその大きさや建設目的から、単なる「墓」ではなく「霊廟(れいびょう)」と訳すとよいかもしれません。