三人称単数が重要な理由
三人称単数という言葉は
「三人称」と「単数」の二つの言葉から成り立っています。
主語が三人称単数の場合、
一般動詞の現在形には s がつかなければなりません。
また、be動詞の現在形は is にならなければなりません。
英語においてこの「三人称単数ルール」は
全ての基盤となる非常に重要なルールです。
三単現のS
皆様は「三単現のS」という言葉を
中学校の授業で聞いたことがあるかもしれません。
これは
「主語が三人称単数の場合は一般動詞の現在形にはSがつく」
ということを省略した言い方です。

「三単現のSを忘れない」のように使います。
三人称
「三人称」の他に同じような言葉として
「一人称」と「二人称」があります。
三人称を学ぶにはこれら二つの言葉も学ぶと効果的です。
まず「一人称」とは自分のことです。
つまり「私(たち)」。
英語では I や we が一人称にあたります。
次に、
「二人称」とは私の相手つまり「あなた(たち)」。
英語では you が二人称にあたります。
「三人称」は「一人称」でも「二人称」でもない人や物を指します。
英語では he, she, it, they, Tom, cats などが三人称に相当します。
- 一人称:I(私), we(私たち)
- 二人称:you(あなた、あなたたち)
- 三人称:he(彼), she(彼女), it(それ), they(それら), Tom(トム), cats(猫) など
単数
単数とは数が1つであることです。
たとえば、「私」という意味の I は単数です。
一方「私たち」という意味の we は複数です。
- 単数:I, you, he, she, it, cat, pen
- 複数:we, you, they, cats, pens
三人称単数とは
復習になりますが、
三人称は「I(私)でも You(あなた)でもない」ということです。
そして単数は「人数が一人」ということです。
だから三人称単数は
「I(私)、 we(私たち)、 you(あなた)、you(あなたたち)以外の単数であるもの全て」
となります。
具体的には
- he
- she
- it
- a cat
- a car
- a teacher
- water
- sun
- love
など数え切れないくらいたくさんあります。
注意すべきことは、
例えば they, cats, cars, teachers は三人称ですが、
複数なので「三人称複数」扱いだということです。
三人称単数としてよく出てくるのは、
he と she と「人の名前」です。
三人称単数の見分け方
三人称単数の見分け方としては、
主語になっている言葉が
日本語の「その人」か「それ」という単語と置き換えられるかどうかで
判断するとよいでしょう。
例えば、
friend は「友人」という意味です。
friend は「その人」と置き換えても問題ありません。
しかし、
friends は「友人たち」という意味で複数人を表していて、
「その人」と置き換えることはできません。
置き換えるとしたら
「その人たち」と置き換える必要があります。
三人称単数の例
- he(彼)
- she(彼女)
- Tom(トム)
- father(父)
- dog(犬)
- water(水)
- president(大統領)
- Japan(日本)
- guitar(ギター)
- apple(りんご)
- tree(木)
三人称単数ではない例
複数形(名詞の後ろに s がついているもの)や複数を表すものは
三人称単数ではありません。
繰り返しになりますが
I(私)や You(あなた)は三人称単数ではありません。
I は一人称で、
you は二人称になります。
- I(私)
- you(あなた)
- we(私たち)
- they(彼ら、それら)
- dogs(複数の犬)
- drums(複数のドラム)
- apples(複数のりんご)
- trees(複数の木)