【スポーツ・ラグビー】オージーのラグビー日本代表監督から学ぶオーストラリア英語 mate の使い方や発音。

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オージー

「オージー」は英語で Aussie と綴り、

「オーストラリア人」という意味です。

オーストラリア人の愛称です。

実際の英語の発音は「オズィ」のような感じになります。

せんせい
せんせい

団体スポーツなどで気合をいれるときに、

キャプテン等が Aussie を三回連呼して、

それ以外の人たちが oi, oi, oi と言い返す儀式があります。

せいと
せいと

日本の「えいえいおー」等と似ています。

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エディ・ジョーンズ

オーストラリア、タスマニア州出身のエディ・ジョーンズ。

2015年のラグビーワールドカップで

強豪南アフリカを日本が倒したときのラグビー日本代表監督です。

映像の1分19秒あたり、エディが言います。

We are not done mate.

私たちは何も成し遂げていない。

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We are not done

まず We are not done の文法的な解説を簡単にすると、

We are not done は

「私たちは(何も)終えてない」ということです。

文法的には受身の形ですが、

このように現在完了の意味で使われることはよくあります。

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文末の mate の意味

エディは We are not done mate. と言いました。

文末の mate はあってもなくても意味は「私たちは何も成し遂げていない」となります。

ではなぜ、エディは最後にこの言葉をつけたのでしょうか。

オーストラリアでは文末に mate をつけて話す人を時々見かけます。

mate の元々の意味は「友達」という意味で、

mate が文末につけられると「~だよなあ、俺の親愛なる友よ」みたいな感じで使われます。

つまりこの mate という言葉は極めて親しい間柄で使われたり、

親しい間柄でなくてもギュッとその距離を縮めようとするときに使われたりします。

その感覚は日本語で敬語を使わないで話すのと似ています。

文末の mate で相手との距離が近くなることで、

言う内容はもっと具体的にフランクになります。

建前じゃなく本音を語りやすくなります。

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闘魂注入の mate

会見の動画でエディは最初日本の勝利を冗談を交えながら謙虚に振り返っていました。

コーチとして言うべきことを冷静に記者たちに伝えていました。

しかし、この You are not done mate とエディが言い放ったとき、

その和やかな感じは一気に吹き飛びました。

相手との距離を保つことをせず、

エディが土足で記者たちの心の中にいきなり入り込んできたからです。

建前の記者会見はもう終わりだと察した記者たちは

エディの次の言葉に集中したに違いありません。

会見部屋の緊張感は一気に増しました。

まさに闘魂注入の mate です。

mate は会見でエディが本気になった瞬間を表しています。

「これから言うことは冗談ではない」ということです。

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親や教師も使う mate

この mate はオージー魂を感じさせる言葉で、

親や先生が子供や生徒に熱い気持ちを伝えたいときに

よく使われる手法です。

気持ちと気持ちがぶつかりあうとき、

相手になめられたくないとき、

自分自身を鼓舞させるとき、

リアルなトーンで mate を文の最後につけると、

聞いてる方は「こいつはマジだ」とグッと耳を傾けます。

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mate の使い方

一般的には mate を文末につけることで、

フレンドリーさを示すことができます。

気軽にあいさつの語尾につけたりして使う場合もあります。

  • How are you, mate?(元気?)
  • Good day, mate?(いい日だね。)

文末の mate はオーストラリア人が使うべき言葉であって、

オーストラリア人以外が使うと非常に違和感があり、

失笑を買うかもしれません。

それぐらい文末の mate はそれを使う人がオーストラリア人であることを象徴しています。

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mate の発音

オージーの口癖ともいえる mate 。

発音は「マイ」みたいな感じで、

最後の「ト」の音はほとんど聞こえません。

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