他に選択肢がなかった
2010年代からオンライン英会話教室はどんどん増えてきましたが、それ以前は英会話教室といえば実際に教室に通って授業を受けるのが普通でした。
1990年代は「駅前留学」の NOVA(ノバ)を筆頭に AEON(イーオン)や GEON(ジオス)といった英会話の教室が日本中に多く誕生しました。
それらの通学が必要な英会話学校は入会金やレッスン代が非常に高いのですが、生徒たちは疑うこともなくそれを払っていました。
なぜなら選択肢が要通学英会話学校しかなかったからです。
そういうものだと受け止めてレッスン代が高くても仕方なく将来の自分への高い投資として支払うのです。
消去法で集団授業
通学が必要な英会話学校で個別指導(プライベートレッスン)を受けるとなると1回1時間で1万円ぐらいかかります。
それだけのお金がないならグループレッスンはいかがですか、となります。
グループレッスンは1回2000円ぐらいからのものもありますので「それなら払えそうかな。じゃあグループレッスンを受講します」という消去法が英会話をしたい庶民がとる行動です。
富裕層がターゲット
庶民にも手が届くレッスン代でプライベートレッスンを提供するオンライン英会話学校が山ほどある時代にも、要通学の英会話学校は存在します。
要通学の英会話学校に通っている人は以下のような特徴をよくもっています。
- 講師に直接会って英語を習いたい。
- お金が余っている。
- 通いの習い事として英語を勉強したい。
- 人と会いたい。
- 親身なサービスを肌で感じたい。
富裕層をターゲットにした商品というのが世の中にはありますが、要通学の英会話学校というサービスはその範疇に入る商品に間違いなく今後ますますなっていくでしょう。