一攫千金を夢見たハイジャックの顛末。

事件
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無謀なハイジャック犯

1970年前後のアメリカでハイジャックは珍しいことではなく、1968年から1972年までアメリカでは130のハイジャックが起きた。

最も悪名高いのは1971年11月にハイジャックを成功させた DB Cooper で、20万ドルと共にパラシュートで飛行機から落下。その後は行方が明らかになっていない。

このハイジャック事件に影響を受けて1972年に自らハイジャックを試みた Martin McNally という男がいる。

28歳の McNally は軍隊の職を追われて失業中だった。

DB Cooper がしたようにと共にパラシュートで飛行機から脱出して逃げ切るつもりだった。

着地後、金はどこかにしばらく埋めて取りに戻る考えだったので、金だけでなくシャベルも用意させた。また、脱出時に必要なゴーグルも用意させた。

しかし飛び降りた直後にゴーグルも金も吹き飛んでいってしまい、ハイジャックは失敗に終わった

McNally はパラシュートのおかげで無事に着地後、何を思ったか自宅に向かいその途中で逮捕された。ハイジャックから6日後のことだった。

飛び降りる直前、McNally はハイリスクなハイジャックを最後まで遂行するべきか迷ったという。

McNally は無期懲役の有罪判決で服役中に、別のハイジャック犯と刑務所脱出を試みる。塀の外の共犯者がハイジャックしたヘリコプターで脱出する案だったがこちらも失敗に終わった。

参考記事

単語や表現

参考記事内にでてくる単語や表現をまとめました。

  • disappeared without a trace: 跡形なく消えた
  • after being discharged from the military: 軍を解雇された後
  • to jump out with his loot: と共に飛び出す
  • go back and retrieve it: 戻ってそれを取り戻す
  • It did not quite pan out. うまくはいかなかった。(pan out: うまくいく)
  • they nabbed him as he was walking home. 彼が歩いてうちに向かうところを逮捕した。
  • this is precarious. これはあいまいで、心許ない
  • helicopter hijacked by an accomplice: 共犯者によってハイジャックされたヘリコプター

補足

pan out の pan はフライパンのことで、それで金などをふるいにかけて見つけ出すことを pan out という。それが転じて「成功する」という意味で使われるようになった。