【違いは何か】接尾辞の less と free

文法
文法違いは何か
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英語の 接尾辞 で less と free は両方とも「~がない」と訳します。しかしこの2つには大きな違いがあります。違いをきちんと理解して使い分けができるようになりましょう。

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less の単語例

カタカナ語としてもよく耳にするものからそうじゃないものまで幾つか例をあげます。

  • boneless: 骨がない(ボンレス)
  • cordless: コードレス(掃除機などの)
  • cashless: キャッシュレス(決済方法)
  • homeless: ホームレス
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less を含む単語の綴り方

less は単語の後ろにスペース等を挟まずに直接付けます。

  • 正:boneless
  • 誤:bone less, bone-less
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free の単語例

カタカナ語としてもよく耳にするものからそうじゃないものまで幾つか例をあげます。

  • smoke-free: 煙草がない、禁煙の
  • barrier-free: 障害がない、バリアフリーの
  • duty-free: 税がない、免税の
  • alcohol-free: アルコール分が入っていない、アルコールなしの
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free を含む単語の綴り方

free は単語の後ろにスペースかハイフンを挟んでから付けることが多いです。

  • よく見る綴り方:smoke-free, smoke free

smokefree と綴るのも間違いではないようです。

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less と free の違い

smoke(煙)という言葉で考えてみましょう。smokeless と smoke-free はどちらも「煙がない」という意味で使います。

less の意味

smokeless は「煙がない」という物の特質(性質)を表しています特質とはその物がもっているもので変わることはありません。ここで煙の有る無しは議論の余地はなく、煙はありません。

例えば smokeless grill といえば「煙の出ないグリル」ということです。これの意味するところは「このグリルは煙が出ないという特質をもっている」ということです。

free の意味

一方、smoke-free は「煙がない」という物の状態を表しています。この物の状態は人間等によって一時的に作り出されたもので状況によって変化します

例えば smoke-free grill といえば「煙のないグリル」ということです。これの意味するところは「一般的に考えてグリルで食べ物を焼けば煙が出る。しかしそんなグリルというものを煙が出ないようにした」ということです。

ニュアンスの違いはありますが、grill に関して言えば smokeless と smoke-free は入れ替え可能なようです。しかし、次のような場合は smokeless と smoke-free は入れ替え不可です。

legislation: 法律

  • smoke-free legislation: 煙のない法律→禁煙のための法律(今まで煙があった社会を煙のない社会に人間が作り変えていくということ)
  • smokeless legislation: 煙のない法律(煙が出ない法律という意味になり、意味不明です。法律から煙が出ることはありえません。)
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まとめ

  • less: 「何かが無い」という物の特質を表す。その特質は備わっているもので変わることはない。
  • free: 「何かが無い」という物の状態を表す。その状態は外部の力で変わることがある。
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