観光業界でよく使われる「インバウンド」の意味は何?

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2010年代半ばごろ、政府が日本に来る観光客を大幅に増やそうと本腰を入れてから「インバウンド」という言葉は本当によく聞いたり目にするようになりました。

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日本語では観光客の意味

「インバウンド」という言葉は日本では「日本に来る観光客」という意味で使われることが専らです。

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  • インバウンド市場
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英語では観光客の意味ではない

インバウンドは元々英語で、inbound と綴ります。発音はカタカナで表記する「インバウンド」とほとんど同じですが、最後の「ド」はほとんど発音しません。

日本語の「インバウンド」は「外国から日本への観光客」という意味であり名詞として使われています。しかし、英語の inbound は「入ってくる」という意味の形容詞として使われます。大切なのは、英語の inbound は観光業界に限って使われるわけではない、ということです。

Example
  • inbound plane
  • inbound ship
  • inbound link
  • inbound call

inbound plane は「入ってくる飛行機」つまり空港に到着する飛行機のことを指します。逆に「出ていく飛行機」つまり出発便は outbound plane といいます。

どこの国のどの空港について話しているかは文脈によって変わってきます。例えば、アメリカのロサンゼルス国際空港の inbound plane について話しているのであれば、「ロサンゼルス国際空港に入ってくる飛行機」という意味で使われます。

inbound ship は「入ってくる船」で、ある国の港に到着する船のことを表します。逆に港から出ていく船は outbound ship とよばれます。

inbound link はインターネット用語で「自分以外のサイトから自分のサイトに貼られているリンク」のことを意味します。逆に「自分のサイトから自分のサイト以外に貼られているリンク」は outbound link とよばれます。

inbound call はテレアポでよく使われる言葉で「インバウンドコール」という日本語にもなっています。お客様からコールセンターにかかってくる電話のことを指します。一方で、コールセンターからお客様にかける電話のことを outbound call といい、日本語で「アウトバウンドコール」とよびます。

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英語で観光客はどう表現するのか

英語で「観光客」と表現したいときは tourist が適していますが、「日本にやってくる観光客」と詳しく言いたいときは inbound tourist と表現します。そして「日本から日本以外の国へ行く観光客」のことは outbound tourist と表現します。

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まとめ

日本語英語
単語インバウンドinbound
意味日本への観光客入ってくる
品詞名詞形容詞
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