if(もし~ならば)
if は「もし~ならば」という意味の接続詞で、文法的には「条件の文」と「仮定法の文」で使われます。

「条件の文」と「仮定法の文」は動詞や助動詞など少し違う箇所がありますが、訳し方は同じで構いません。
例えば「もしお金があれば車を買うつもりです」と言いたいときは if を使って以下のように二通りで書くことができます。
- 条件の文:I will buy a car if I have money.
- 仮定法の文:I would buy a car if I had money.

過去形を使って現在か未来の望み薄なことについて語るのが仮定法過去です。
ここで気を付けたいのは「条件の文」か「仮定法の文」かで、話者が伝えようとする内容が異なるということです。
条件の文
I will buy a car if I have money. は「条件の文」で、これが意味するところは以下のようになります。
お金は問題ではないので車を買うことは現実的で可能性大。そのうえで「もしお金があれば車を買うつもりです」ということ。話者は車を買うことにとても前向き。
仮定法の文
I would buy a car if I had money. は「仮定法の文」で、これが意味するところは以下のようになります。
お金はないので車を買うことは非現実的。そのうえで「もしお金があれば車を買うつもりです」ということ。話者にとって車を買うことは手の届かない夢物語に等しい。
仮定法の文の訳し方
仮定法の文を日本語に訳すとき文末に「~なのに」とか「~なんだけどな」とつけると、それが実現しないものだということがよりはっきりしてきます。
- I would buy a car if I had money.(お金があったら車を買うのに。)
- I would say hello if I met the emperor.(天皇にあったら挨拶をするんだけどな。)
物語に出てくる仮定法の文
星の王子様には以下の文が出てきます。
If he went straight ahead, he couldn’t go very far…
he は羊のことで、文の意味は「もし羊がまっすぐ行っても、そんなに遠くには行けない」となります。この文は仮定法の文なので、話者(星の王子様)は「その可能性(羊が去って遠くに行ってしまうこと)はまずない」と考えているのがわかります。
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