【洋楽で英語上達】Bob Dylan (ボブディラン)の Blowin’ in the Wind で英語を学ぼう。 

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Blowin’ in the Wind by Bob Dylan

Bob Dylan の Blowin’ in the Wind の歌詞に出てくる

英単語や熟語を解説しています。

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背景

冷戦状態のアメリカとソ連が主導し

1950年代半ばから約20年続いたベトナム戦争。 

Blowin’ in the Wind がリリースされたのは1962年。

その頃のアメリカは先の見えない異国ベトナムでの戦いに

兵を送り続けていました。

アシスタント
アシスタント

Blowin’ in the Wind は反戦と平和を歌っています。

せいと
せいと

ベトナムの人からすればどこか他でやってくれ、

という話ですよね。

なぜベトナム国民は

この戦争に巻き込まれなけばならなかったのか。

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how many + 名詞の複数形

Blowin’ in the Wind では how many + 名詞の複数形 が何度も出てきます。

how many + 名詞の複数形

いくつの(どれだけの、どれだけ多くの)~

以下が歌詞に出てくる「how many + 名詞の複数形」の表現です。

  • how many roads:いくつの道を
  • how many seas:いくつの海を
  • how many times:何回
  • how many years:どれだけの年を
  • how many ears:いくつの耳を
  • how many deaths:どれだけの死を
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英語歌詞の概要

以下の文章中括弧内の英語は私の歌詞解釈の根拠になる歌詞中表現です。

歌詞はグーグルで「歌手名、曲名」を英語で検索後ページ上部に Musixmatch の提供で表示されるものを参照しています。

アメリカでは1960年代に反戦運動が活発になり、

そんな中で Blowin’ in the Wind は誕生しました。

ボブディランは歌の中で

「どれだけ A したら B できるのだろう(How many A before B)」

という構文を何度も使って、

戦争を終えないアメリカを嘆いています。

せいと
せいと

「どれだけ A したら B できるのだろう」は反語で、

つまりは「いくら A しても B ができない」という

悲しさ、虚しさを表しています。

歌詞には一番、二番、三番があって、

それぞれの中で how many の疑問文が三回でてきます。

一番

  • どれだけの道(how many roads)を歩けば(must a man walk down)人は一人前とみられるのだろう(you call him a man
  • どれだけの海(how many seas)を渡れば(must a white dove sail)白いハトは砂地で休めるのだろう(she sleeps in the sand
  • 何回(how many times)大砲が放たれれば(must the cannonballs fly)永遠に禁止されることになるのだろう(they’re forever banned

つまり何が言いたいのかというと、

  • どれだけ頑張っても人は一人前とはみなされない。
  • どれだけ白いハトが平和式典等で空に放たれても戦争が終わることは決してない。
  • 何回大砲が戦争で使われようともそれが禁止されることはない。

ニ番

  • 何年間(how many years)山は存在すれば(must a mountain exist)海に洗い流されることになるのだろう(it is washed to the sea
  • 何年間(how many years)人は存在すれば(can some people exist)自由を与えられるのだろう(they’are allowed to be free
  • 何回(how many times)人は顔をそむけて(can a man turn his head)見ないふりができるのだろう(pretend that he just doesn’t see

つまり何が言いたいのかというと、

  • 山でさえもその命は永遠ではない。いつかその姿は跡形もなくなる
  • ずっと存在しているのに自由を与えられない人(当時のアメリカで激しい差別の対象になった黒人等)がいる。
  • 悪いことを悪いと言わず、見て見ぬふりをする人が多すぎる。

三番

  • 何回(how many times)人は見上げれば(must a man look up)空が見えるのだろう(he can see the sky
  • どれだけの耳を(how many ears)人はもてば(must one man have)泣き叫ぶ人たちのことが聞こえるのだろう(he can hear people cry
  • どれだけ多くの死が(how many deaths)必要なのだろう(will it take)尋常ではない数の死者がでているのを(too many people have died)人が理解するには(he knows

つまり何が言いたいのかというと、

  • どれだけ空を見上げ(自由を手に入れ)ようとしてもそれには手が届かない
  • どれだけ悲惨なことが起きてもそれによって戦争が終わることはない。
  • どれだけ多くの人が死んだとしてもお偉いさんたちには関係ない。
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blowin’ in the wind

意味:風の中に吹いている

blowin’ in the wind というフレーズは一番、二番、三番の最後に出てきます。

  • blowin’ は blowing が正しい綴り方。「(風が)吹く」という意味の動詞 blow に ing がついた現在分詞形。
せいと
せいと

現在分詞形は「~している」と訳すのが基本です。

  • in は「~に」。
  • the wind は「風」。

何が風の中に吹いている?

歌詞の blowin’ in the wind の 前には

the answer is(その答えは)とあります。

つまり一番、二番、三番の中で歌われている質問の答えは

風の中ということです。

風は私たちの身近にあるもの。

人間が問題を解決しようと思うのならば、

答えはすぐそこにあります。

しかし、それを気にも留めないのであれば、

戦争や差別などをなくすことはできないのでしょう。

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